巴工業、1Q減益も通期増益予想据え置き、機械・化学の両事業が高水準需要
- 2026/3/16 07:51
- 決算発表記事情報

(決算速報)
巴工業<6309>(東証プライム)は3月12日に26年10月期第1四半期連結業績を発表した。売上面は概ね堅調だったが、利益面は人件費の増加などにより減益だった。ただし通期増益予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で2月の最高値圏から急反落の形となったが、高配当利回りも支援材料であり、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。
■26年10月期1Q減益だが通期増益予想据え置き
26年10月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比1.6%増の153億33百万円、営業利益が6.8%減の16億72百万円、経常利益が6.5%減の16億87百万円、親会社株主帰属四半期純利益が10.3%減の11億10百万円だった。売上面は概ね堅調だったが、利益面は人件費の増加などにより減益だった。
機械製造販売事業は、売上高が5.6%増の45億12百万円、営業利益が横ばいの8億58百万円だった。売上高の内訳は、需要先別には国内官需が44.7%増の20億61百万円、国内民需が27.1%減の9億98百万円、海外が1.9%減の14億52百万円、製品別には機械が14.8%減の10億72百万円、装置・工事が26.9%減の4億80百万円、部品・修理が25.5%増の29億59百万円だった。売上面は国内民需、海外向け機械および部品・修理が低調だったが、国内官需および海外向け部品・修理が伸長し、全体としても増収だった。利益面は人件費の増加などにより横ばいだった。
化学工業製品販売事業は、売上高が横ばいの108億20百万円にとどまり、さらに人件費の増加なども影響して営業利益が13.0%減の8億14百万円だった。製品別の売上高は、合成樹脂関連が解散を決議した中国子会社の操業停止の影響などにより26.7%減の7億24百万円、工業材料関連が建材・耐火物向けの好調などにより10.6%増の18億31百万円、鉱産関連が樹脂向け添加剤の伸長などにより3.2%増の31億17百万円、化成品関連が1.4%減の27億32百万円、機能材料関連が半導体製造用途向け材料の伸び悩みで7.6%減の12億10百万円、電子材料関連が半導体組立用途向け材料の伸長などにより8.6%増の11億57百万円だった。その他(洋酒等)は47百万円(前年同期は0百万円)だった。
26年10月期通期の連結業績予想は、前回予想(25年12月11日付の期初公表値)を据え置いて、売上高が前期比6.5%増の632億円、営業利益が7.4%増の57億50百万円、経常利益が6.8%増の57億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.1%増の42億円としている。
セグメント別の計画は、機械製造販売事業の売上高が前期比14.2%増の174億円で営業利益が12.8%増の20億80百万円、化学工業製品販売事業の売上高が3.8%増の458億円で営業利益が4.6%増の36億70百万円としている。いずれも需要が高水準に推移し、販管費の増加を増収効果で吸収する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
26年10月期の配当予想は年間72円(第2四半期末36円、期末36円)で、前期(株式3分割換算後)比11円67銭増配となる。予想配当性向は50.4%である。25年12月11日付で新中期経営計画(26年10月期~28年10月期)を公表し、配当方針を変更した。株主資本配当率(DOE)5%を下限として、連結配当性向50%以上を目標(従来は連結配当性向40%以上を目標)とする。
■株価は調整一巡
株価は地合い悪化の影響で2月の最高値圏から急反落の形となったが、高配当利回りも支援材料であり、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。3月13日の終値は1914円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円77銭で算出)は約13倍、今期予想配当利回り(会社予想の72円で算出)は約3.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1427円68銭で算出)は約1.3倍、そして時価総額は約573億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















