アイデミーは後場一段と強含む、3Q減益だったが決算発表前の安値を割らず強い値動き

■「25年5月期からの2年間は事業構造の転換を加速する期間」

 アイデミー<5577>(東証グロース)は4月15日、次第に強い値動きの相場となり、13時にかけて4%高の563円(23円高)まで上げて下値圏から出直っている。企業のDX推進やAI実装の支援などを行い、4月11日に発表した第3四半期決算(3Q、2024年6月~25年2月・累計、連結)は営業利益が前年同期比79.7%減だったが、株価はその前、トランプ関税によって全体相場の急落とともに下げた安値463円(4月7日)を割らずに持ち直す展開となっている。「25年5月期から26年5月期の2年間は事業構造の転換を加速する期間」(決算説明資料より)と位置づけており、成長投資などが先行している状態と受け止められている。

 第3四半期累計期間は、ChatGPTや生成AI関連を中心に、新たなコンテンツやコースを公開し、M&Aによる非連続的な成長投資についても、引き続き注力するなど、先行投資を継続した。既存案件の大型化が想定通り進まず成長が停滞した面はあったが、子会社株式取得に伴うのれん償却費や株式取得関連費用の計上、中期的な成長を見据えた人材採用など、先行投資を積極的に進めた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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