ソフトバンク、AI外部制御で5G基地局最適化、大規模イベント施設に導入

■大阪・関西万博で下りスループット約24%改善、首都圏施設で運用開始

 ソフトバンク<9434>(東証プライム)とエリクソン(本社:東京都港区)は1月29日、AIを活用した外部制御により、Massive MIMO対応基地局のカバレッジを自動最適化するシステムを、日本国内の大規模イベント施設に導入したと発表した。2025年の大阪・関西万博での実証成果を踏まえ、首都圏の大規模アリーナやドーム型施設などで運用を開始した。

■AI制御基地局を本格運用、イベント時の通信品質向上へ

 大規模イベント施設では、通常時とイベント開催時で利用者のトラフィック分布が大きく変動する。天候による中止や開始時刻の変更、特定エリアの入場制限などが生じる場合、時間帯を事前に設定する従来手法では柔軟な対応が難しかった。同システムは、外部制御装置が基地局から1分間隔で取得する利用者分布データを基に、AIがイベント発生状況を自動判定し、基地局の水平面・垂直面のカバレッジパターンを動的に最適化する点が特徴である。

 大阪・関西万博での実証では、屋外エリアに設置した基地局に同システムを適用した結果、急激なトラフィック変動時でも5Gの下りスループットが約24%改善し、76.9Mbpsから95.5Mbpsへ向上した。輻輳による「パケ止まり」の回避にも寄与したという。両社は今後、時間帯や状況に応じて通信需要が大きく変動する施設を中心に、同システムの導入拡大を進めるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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