住友林業、米TPH社を約6300億円で買収、全米5位規模のビルダーへ

■年間供給1万8000戸、ナショナルビルダーへ加速

 住友林業<1911>(東証プライム)は2月13日、100%子会社のSumitomo Forestry America, Inc.を通じて米国の戸建住宅大手Tri Pointe Homes, Inc.(TPH社)の全株式を取得し子会社化すると発表した。取得価額は1株当たり47米ドル、総額約6,299億円に上る。TPH社株主総会での合併承認や関係当局の承認を経て、2026年第2四半期中の買収完了を目指す。同買収によりTPH社と傘下のTri Pointe Homes IE-SD, Inc.が住友林業の特定子会社となる見込みだ。

 TPH社は2024年に6460戸を販売し、カリフォルニア、テキサス、アリゾナなど全米13州で事業を展開するニューヨーク証券取引所上場の有力ビルダーである。住友林業グループと合算すると年間供給戸数は約1万8000戸規模となり、全米ビルダーランキング5位相当に躍進する。同社が長期ビジョン「Mission TREEING 2030」で掲げる2030年の年間供給目標2万3000戸の実現に向け大きく前進する形だ。住友林業は2003年に米国で戸建住宅事業を開始して以来、MainVue Homes社やDRB Group社など地域有力ビルダーを次々とグループに迎え入れ、2025年には販売戸数1万262戸まで拡大してきた。

 同買収の狙いは4点ある。第一に更なる規模拡大とスケールメリットの追求、第二にカリフォルニア州やネバダ州への新規進出と高価格帯を含む商品の多様化、第三に製材事業やFITP事業との連携による「ウッドサイクル」バリューチェーンの強化、第四に米国上場企業として培われたTPH社の事業運営ノウハウを取り込むことによる経営基盤の強化である。買収資金はブリッジローンで調達し、完了後1年以内にパーマネント化を予定する。TPH社は買収後も独立ブランドとして既存経営陣のもとで事業を継続し、住友林業の米国ホームビルダーグループの一員として成長を加速させる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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