オンコリスバイオファーマ、OBP-301承認・上市へ前進、神経難病薬も開発加速

■食道がん治療薬申請を軸に成長戦略、OBP-601も拡大局面

 オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は3月19日、事業計画及び成長可能性に関する事項を発表した。ウイルス学に立脚した創薬を軸に、腫瘍溶解ウイルス「OBP-301」と神経難病治療薬「OBP-601」を中核とするハイブリッド型事業モデルを掲げた。2025年12月期はトランスポゾン社からの収入があった一方、円高や研究開発費増加で減収・赤字拡大となった。

■食道がん向けOBP-301は承認申請済み、2026年は薬価収載と発売が焦点

 主力のOBP-301は、食道がん向けで2025年12月に製造販売承認申請を実施した。国内第2相試験では局所奏効率58.3%、24週時点の局所完全奏効率41.7%を示し、重篤な副作用は認められていないとした。2026年は製造販売承認、薬価収載、発売、18カ月・24カ月安定性試験クリア、効能拡大試験開始などを目標に据える。

■OBP-601はPSP・ALS・アルツハイマー病で展開、トランスポゾン社との提携価値拡大を狙う

 OBP-601は神経変性疾患向けに全世界でライセンス型事業を展開する。進行性核上性麻痺(PSP)ではFDAのファストトラック指定を受け、筋萎縮性側索硬化症(ALS)でも第2相試験データを積み上げた。トランスポゾン社との契約総額は販売ロイヤリティを除き3億ドル以上で、同社の資金調達、PSP第3相、ALSの第2/3相、アルツハイマー病試験の進展が焦点となる。

■OBP-702は初回臨床入りへ、非中核案件は優先順位を下げ主力資源を集中

 一方、次世代腫瘍溶解ウイルス「OBP-702」は2026年に初のヒト投与を予定し、岡山大学の医師主導治験を通じて膵がんでの開発を進める。反対に、OBP-2011、OBP-401、OBP-801は優先順位を引き下げ、経営資源をOBP-301へ集中させる方針だ。2026年12月期業績予想は、マイルストーン収入や薬価、販売開始時期など変動要因が大きいため開示を控えた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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