ジェイエスエス、「流通株式時価総額」が直近の株価で上場維持基準を達成、さらに基準適合に向けた取組を推進

■全項目での達成迫る、業績拡大、株主還元の充実、IR活動の強化など進める

 スイミングクラブの大手ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は6月16日の正午、上場維持基準の適合状況などについて発表し、2025年6月13日(金)の株価終値504円に基づいて流通株式時価総額を算出すると11.1億円となり、東証スタンダード市場の上場維持基準「10億円」を達成することになるとした。流通株式時価総額が10億円を安定的に上回って推移すれば、同社の株式は上場維持基準の全項目をクリアする。

 このところの株価は好調で、好調なな業績推移に加えM&A戦略への期待などから6月6日に541円まで上げて年初来の高値を更新した。週明け16日も堅調で、後場一段と強含んで520円(16円高)をつけている。

 発表によると、このたび東証より「上場維持基準(分布基準)への適合状況について」を受領し、25年3月末時点での適合状況は流通株式時価総額が9.4億円で、この項目だけが唯一、未達成だった。流通株式時価総額は、流通株式数に事業年度の末日以前3ヶ月間の日々の終値の平均値を乗じて算出する。ただ、直近、25年6月13日の終値は504円に上昇しており、仮にこの数値で算出すると流通株式時価総額は11.1億円となり、流通株式時価総額の基準「10億円」を達成することになる。

 同社では、上場維持基準の適合に向けた取組を2024年から推進しており、基本方針として、流通株式時価総額基準の充足に向けて、会員集客の強化およびM&A戦略を軸とした積極的な成長投資(人的投資を含む)を推し進めことによる収益拡大や累進配当の導入等の株主還元の充実により企業価値を高め、流通株式時価総額の向上をめざしている。

 取組内容として、M&A戦略の実行による業績の拡大、株主還元の充実、IR活動の強化などを進め、28年3月期の連結売上高100億円(26年3月期比6.9%増加)、店舗数100店舗(現在90店舗)などをめざしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る