伊藤園と森永製菓、日本通運を通じて群馬~北海道で重軽混載共同輸送を本格稼働

■飲料(重量物)と菓子(軽量物)を上下混載し、積地1カ所集約でドライバー負荷を抑制

 伊藤園<2593>(東証プライム)は7月30日、森永製菓<2201>(東証プライム)とNIPPON EXPRESSホールディングス<9147>(東証プライム)傘下の日本通運を通じた群馬~北海道間の重軽混載による共同輸送の本格稼働開始を発表した。同取り組みは2025年7月から稼働し、両社の物流パートナーである日本通運が車両手配と群馬県内の出荷倉庫調整を担う。従来の個別輸送を改め、協業で積載効率と環境配慮を両立させる狙いだ。

 伊藤園の飲料は重量貨物のため荷台の2段積みが難しい。そこで1段積み時の上部空きスペースに、軽量貨物である森永製菓の菓子を積む重軽混載を実施する。一般に協業混載は積み下ろし箇所の増加でドライバーの長時間労働を招きやすいが、日本通運が積地を1カ所に集約し、この負荷を抑えた。群馬で集約し、北海道内の各倉庫へ届ける流れだ。

 同取り組みにより、従来の個別輸送に比べて積載率が向上し、トラック使用台数を約24%削減できる見込みだ。CO2排出量も約6%削減を見込む。伊藤園、森永製菓、日本通運は、環境負荷低減と物流の効率化を通じて持続可能な社会の実現を掲げ、業界横断のパートナーシップで安定供給と持続可能なサプライチェーン構築を進める方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る