
■SBIVC for Primeでビットコインを一括管理、トレジャリー業務と開示体制を整備
イオレは11月4日、700円高(22.62%高)の3795円とストップ高している。同社は10月31日、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)傘下で暗号資産交換業を手掛けるSBI VCトレード株式会社と連携を開始すると発表した。まずはSBI VCトレードの法人向けサービス「SBIVC for Prime」を活用し、同社が保有するビットコインの取引・保管・運用を委託する。加えて、暗号資産トレジャリー業務の実務強化や制度対応、情報開示の高度化など、財務・ガバナンス面での協力体制を構築する。
イオレは2025年8月に公表した中期経営計画で暗号資産金融事業を中核に据え、資産の「取得→運用→事業活用」の循環モデルを掲げた。さらに「Neo Crypto Bank構想」として、ウォレットや決済、レンディング、DeFiなどを結び付けた次世代型金融プラットフォームの実現を目指している。本連携はその第一歩であり、短期的には大口ビットコイン取引の執行品質向上や保管体制の強化、中長期的にはサービス連携によるトレジャリー拡大とキャッシュフローの安定化を見込む。
今後はSBI VCトレードの持つライセンス・インフラを活かし、暗号資産仲介業やステーブルコインなどの制度対応も検討する。また、同社サービスとの連携により、資産保全、取引の透明性、内部統制の整備を進める方針である。同提携が今期業績に与える影響は精査中だが、中長期では企業価値向上に資するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















