帝人、子会社の帝人フロンティアと旭化成アドバンスの経営統合で最終契約を締結、2026年10月に合弁会社化

■事業基盤と販売網を統合し競争力強化、500万株超を割当て

 帝人<3401>(東証プライム)は12月1日、100%子会社の帝人フロンティアと、旭化成<3407>(東証プライム)の100%子会社である旭化成アドバンスの経営統合に向け、帝人フロンティアを存続会社、旭化成アドバンスを消滅会社とする吸収合併の最終契約を締結したと発表した。統合効力発生日以降、帝人フロンティアは帝人と旭化成による合弁会社となる予定であり、取締役会で両社が合意した。統合日程は許認可の取得を前提とし、経営統合日は2026年10月1日を予定している。

 同統合は、両社が蓄積してきた事業基盤、営業ネットワーク、顧客基盤の相互補完を進め、繊維・素材領域における強みを融合することで持続的な成長と企業価値最大化を狙うものである。販売チャネルや取り扱い製品の拡充によるクロスセル機会の創出、バリューチェーン統合による調達コスト削減や安定供給体制の確立、商品開発スピード向上などを通じ、国内外市場での競争力強化を図るとしている。

 統合方式は帝人フロンティアが存続会社となる吸収合併で、旭化成アドバンスの普通株式20,001株に対し、帝人フロンティアの普通株式5,000,500株を割り当てる。同統合後の新会社は帝人80%、旭化成20%の出資比率となる予定で、詳細な組織体制や資本金などは未定とされる。業績への影響は現在精査中であり、必要が生じた際には速やかに追加開示を行う方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る