【編集長の視点】北陸電力、連日昨年来高値更新、業績再上方修正と増配が評価

■水力発電増加と需給好転が寄与

 北陸電力<9505>(東証プライム)は、前日2日に12.5円高の1120円と3業日続伸して引け、取引時間中には1129.5円と上値を伸ばし連日、昨年来高値を更新した。今年2月27日に発表した今2026年3月期業績の2回目の上方修正と増配が手掛かりで、再上方修正により電力株で最割安株となることが買い材料視されており、電力株が軒並み売られるなか逆行高した。電力株全般では米国、イスラエルによるイランへの軍事攻撃と、イランによる報復攻撃、ホルムズ海峡閉鎖などによる原油価格の高騰から、原燃料価格のコスト増が、業績下押し材料として懸念されているが、同社の電源構成では、水力発電のウエートが28%超と高いことも、この圏外に位置するとして逆に注目されている。

■出水率が平年を上回って水力発電が増加し価格・需給環境も好転

 同社の今3月期業績は、昨年10月に上方修正されたが、その増額値をさらに再上方修正した。売り上げは、前回と同様に期初予想を据え置いたが、営業利益は10月増額値より190億円、経常利益は200億円、純利益は140億円それぞれ引き上げ、売り上げ7800億円(前期比9.1%減)、営業利益890億円(同11.9%減)、経常利益850億円(同6.9%減)、純利益620億円(同4.8%減)と見込み、前期比減益率を縮小させる。七尾火力発電所2号機の運転停止はあったものの、水力発電の今期第3四半期(2025年4月~12月期、3Q)の出水率でも102.6%と平年を上回って発電量が増加し、価格・需給環境も好調に推移したことなどが要因となった。なお3Q業績は、増益転換して着地しており、利益は、上方修正された10月増額値をすでに100億円~172億円上回っていた。

 配当は、前回10月の上方修正時に期初予想の年間20円を22.5円(前期実績20円)に増配したが、さらに25円に再増配を予定しており、連続増配となる。

■PER3.7倍の電力株最割安の修正で上値に挑戦し2017年高値も意識

 株価は、昨年10月の業績上方修正・増配で1000円台に乗せ、今期3Qの高利益進捗率業績の評価に円高メリット株関連人気がオンして1100円台へ上値を伸ばし、業績再上方修正・再増配とともに昨年来高値追いとなった。PERは3.7倍と電力株では最割安株となることも評価されて一段の上値にチャレンジ、次の上値フシとして2018年8月高値1217円抜けから2017年1月高値1353円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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