【どう見るこの株】クラダシ、資本業務提携と新事業進展で底値離脱、上昇トレンド転換示唆

どう見るこの株

■食と再生エネルギーの両輪戦略で成長期待高まる

 クラダシ<5884>(東証グロース)は、前日21日に4円高423円と3営業日ぶりに反発して引け、昨年12月17日・26日安値で形成したダブルボトムからの底上げ幅を拡大させた。同社は、今年2月12日に今2026年6月期第2四半期(2025年6月~12月期、2Q)累計決算を発表予定だが、これに先立ち昨年8月に業務提携した日本郵便<6178>(東証プライム)との資本業務提携や同11月の辻・本郷スマートアセット(東京都新宿区)との合弁事業の進展を期待し先取りする買い物が再燃した。テクニカル的にも、ダブルボトムからの底上げで5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現し上昇トレンド転換を示唆しており、まず2023年6月の新規株式公開(IPO)時の公開価格520円のクリアが意識されている。

■「食」では日本郵便効果、「再生エネルギー」では投資ファンド効果

 同社は、フードロス削減に向けソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を展開しているが、同じく社会的な課題となっている脱炭素を実現するために再生可能エネルギー(蓄電池)事業にも進出し対象領域を「食+再生可能エネルギー」へ拡張し成長戦略を推進している。フードロス削減事業では、昨年8月に日本一のEC事業者の日本郵便と資本業務提携(第三者割当増資の新株式発行価格423円)し、昨年11から日本郵便の「郵便局のネットショップ」に同社商品の出品を開始した。再生可能江ネルギーでは、辻・本郷スマートアセットとの合弁事業のスキームの一環として蓄電所投資ファンドを組成し、5案件以上の系統用蓄電所の推進を検討する。なお同社が昨年4月に完成させた栃木小山蓄電所は、昨年9月から卸電力取引所(JEPX)で取引を開始した。

 このため2月12日に発表予定の今期2Q累計業績への寄与度が、注目されるが、これに先立ち昨年11月に開示した今期第1四半期(2025年7月~9月期、1Q)業績も順調に着地した。売り上げ7億3000万円(前年同期比11.4%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費+株式報酬費用+敷金償却費)1300万円(前年同期は6500万円の赤字)、営業利益1500万円の赤字(同8100万円の赤字)、経常利益3400万円の赤字(同8100万円の赤字)、純利益4100万円の赤字(同8300万円の赤字)とEBITDAが黒字転換し、営業利益以下は赤字幅を縮小させた。EBITDAは、前期上期に計上した在庫処分後の限界利益が、2億300万円(同41.2%増)となり、限界利益率も前年同期より5.8%アップさせ27.8%となったことが要因となった。2Q累計決算でのEBITDAの動向が要注目となる。

■ダブル底からの底上げでミニGCを示現してまずIPO時公開価格を奪回

 株価は、日本郵便との資本業務提携を歓迎して2日連続のストップ高で昨年来高値620円まで上値を伸ばし、その後今期業績の黒字転換予想や今期1Q業績の評、合弁事業基本合意などで400円台上位まで買い進まれる場面もあったが、全般相場の波乱とともに379円安値、367円安値でダブルボトムを形成して売られ過ぎ修正にトライして5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。資本業務提携の新株式発行価格423円のブレークで弾みをつけ、まずIPO時の公開価格520円を奪回し昨年8月高値620円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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