科研製薬は壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」の国内製造販売承認を取得

■同剤の販売開始時期は、製品準備の都合で2023年夏ごろを予定

 科研製薬<4521>(東証プライム)は23日、壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」(開発記号:KMW-1、一般名:なし、以下「同剤」)について、本日、「深達性 II 度又は III 度熱傷における壊死組織の除去」の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表した。

 同剤はパイナップル茎の搾汁精製物を有効成分とし、タンパク質分解作用により熱傷によ って壊死した組織を除去する外用剤である。熱傷部位に塗布及び除去することで、健常な組織を温存したまま、壊死組織を選択的に簡便かつ速やかに除去することができる。 なお、海外ではNexoBridとして欧州やイスラエルなど40ヵ国以上で承認されている。

  科研製薬は、MediWound Ltd.(イスラエル、以下「メディウンド社」)と同剤の日本における独占的ライセンス実施許諾契約を2016年4月に締結し、開発を進めてきた。同剤は、深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷の患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験において良好な有効性と安全性が確認されており、2021年2月に希少疾病用医薬品に指定され、2021年6月に製造販売承認申請を行っていた。 なお、同剤の販売開始時期は、製品準備の都合により2023年夏ごろを予定している。科研製薬は、壊死組織除去剤という新たな熱傷治療の選択肢を提供することで、より多くの患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献ができるものとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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