JFEシステムズの今期第3四半期業績は、製造、金融向け、並びにJFEスチールの売上が伸びたことにより増収増益

■全社横断的なソリューション企画・開発組織を新設

 JFEシステムズ<4832>(東2)の今期第3四半期業績は、製造、金融向け、並びにJFEスチールの売上が伸びたことにより、増収増益となった。

 16年3月期第3四半期連結業績は、売上高261億39百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益9億93百万円(同7.6%増)、経常利益9億91百万円(同8.5%増)、純利益5億81百万円(同10.7%増)であった。

 当社の主要課題として、「JFEスチール製鉄所システム刷新の遂行」、「ソリューション事業の拡大」、「基盤サービス事業の拡大」を挙げている。

 「JFEスチール製鉄所システム刷新の遂行」については、「製鉄所システムプロジェクト」を立ち上げ、JFEスチールと連携して、事前検討やパイロットシステムの構築を行っている。

 「ソリューション事業の拡大」に関しては、一般顧客向けに展開するソリューションを製鉄所システム刷新に積極的に提案し、そこで蓄積した技術・ノウハウを新たなソリューション開発にフィードバックすることを狙いとして、全社横断的なソリューション企画・開発組織を新設した。

 「基盤サービス事業の拡大」に関しては、急成長するクラウド市場に対応するため、自社ブランドのITインフラサービス「JGranz IaaS(ジェイグランツイアース)」の拡販に注力するとともに、食品品質情報管理ソリューションをクラウドで提供する「Mercrius(メルクリウス)クラウド」のサービスを開始した。

 第3四半期まで、ほぼ計画通りに推移していることから、通期業績予想は、当初予想を据え置いている。

 27日の株価は、1099円で引けた。株価指標は、PER(予想)8.90倍、PBR0.84倍、配当利回り2.73%である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る