【株式市場】材料株が強く日経平均は4週間ぶりに1万7000円台を回復

株式

◆日経平均の終値は1万7014円78銭(54円62銭高)、TOPIXは1375.35ポイント(6.30ポイント高)、出来高概算(東証1部)は26億5272万株

チャート15 4日後場の東京株式市場は、参議院予算委員会に出席した黒田日銀総裁の発言などを手掛かりに、取引開始後に日経平均が一段上値を追って約4週間ぶりの1万7000円台回復となった。ただ、昨日まで軒並み続伸となった三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株が伸び悩み、自動車株なども総じて強もみ合いに終始。日経平均は終値で2月8日以来の1万7000円台回復となった。主な指数はすべて高い。

 後場は、材料株物色の色彩が強まり、マネーパートナーズグループ<8732>(東1)が仮想通貨関連株人気の再燃に乗りストップ高。スターティア<3393>(東1)は「AR/VR」(拡張現実/仮想現実)市場の拡大観測報道や義務教育でのデジタル教科書構想などが材料視されて急伸。住江織物<3501>(東1)は「太陽光発電できる繊維」と伝えられて急伸。インフォテリア<3853>(東マ)はミャンマーでフィンテック技術の実証試験が材料視されて急伸。

 本日上場のヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>(東マ・売買単位100株)は資金不足や後継者難などの悩みを抱える食品企業の支援などを展開し、10時36分に公開価格880円に対し50%高の1320円で初値がつき、これを高値に売買をこなし、終値は1108円となった。

 東証1部の出来高概算は26億5272万株(前引けは13億8857万株)、売買代金は2兆4902億円(同1兆1930億円)。1部上場1943銘柄のうち、値上がり銘柄数は1422(同1294)銘柄、値下がり銘柄数は435(同542)銘柄。

 また、東証33業種別指数は26業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、石油・石炭、ガラス・土石、海運、証券・商品先物、非鉄金属、機械、卸売り、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る