【株式市場】材料株物色が強まり日経平均は3日続落だが後半回復

株式

■本日上場のブラスは公開価格を6.4%%上回り初値

◆日経平均の終値は1万6642円20銭(140円95銭安)、TOPIXは1332.33ポイント(15.39ポイント安)、出来高概算(東証1部)は22億4920万株

チャート14 9日後場の東京株式市場は、円の強含み傾向が鈍化した上、債券市場で国債先物が下げ一時売買停止と伝わったため株式への資金シフト期待が言われ、日経平均はジリジリ回復。結局、11時前の288円35銭安(1万6494円80銭)を安値に大引けは140円安まで値を戻した。ただ、主な株価指数はすべて軟調だった。

 後場は材料株物色が一段と強まり、ソニー<6758>(東1)は合弁会社による「自律型無人航空機」関連事業などが材料視されて時間と共にジリ高となり、アイロムグループ<2372>(東1)が特許取得などを材料に一段高。ラクーン<3031>(東1)は国際電子商取引サイトの「ペイパル」対応開始などが好感されて上げ、VOYAGEGROUP(ボヤージュグループ)<3688>(東1)はベンチャー企業への出資などが好感されて大幅続伸。インタートレード<3747>(東2)は東京金融取引所のFX売買増加や社長のブログなどによるAI(人工知能)関連事業への積極姿勢などが言われて連日ストップ高となり、サイオステクノロジー<3744>(東2)は金融機関向け収益管理システムで特許取得との発表が好感されて連日ストップ高。

 サイジニア<6031>(東マ)は筆頭株主のソフトバンクグループ<9984>(東1)と米マイクロソフトがクラウドロボティクス分野で戦略的協業を発表したため期待や思惑が広がりストップ高。アドアーズ<4712>(JQS)はリラグゼーションサービス事業の「オリーブスパ」との提携などが好感されてストップ高。

 本日上場のブラス<2424>(東マ/名セ・売買単位100株)は中京地区を中心に邸宅タイプのウエディングハウスを展開し、9時14分に公開価格4370円を6.4%%上回る4650円で売買が成立し初値をつけた。その後は前場5350円まで上げ、後場は売買をこなして大引けは4240円となった。

 東証1部の出来高概算は22億4920万株(前引けは11億386万株)、売買代金は2兆2806億円(同1兆659億円)。1部上場1943銘柄のうち、値上がり銘柄数は372(同191)銘柄、値下がり銘柄数は1477(同1678)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は2業種(前引けは情報・通信1業種のみ)となり、情報・通信、水産・農林が高い。

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