CRIミドルウェアは第3四半期好調で来期への期待も強く4日続伸

株式市場 銘柄

■スマホゲームなどに様々な振動を加える触覚(ハプティクス)技術など注目

 オンラインゲーム開発用ミドルウェアなどの大手、CRIミドルウェア<3698>(東マ・売買単位100株)は12日の前場、3635円(120円高)まで上げて4日続伸基調となった。8月10日の取引終了後に第3四半期決算(2015年10月~16年6月累計、連結)を発表し、売上高が前年同期比13.6%増加したことなどが好感された。

 VR(拡張現実)技術などへの対応が進んだほか、スマートフォン用ゲームなどで、ゲームのストーリーや各場面に応じてスマートフォンやゲーム機に様々なリズムの振動が加わる「触覚」(ハプティクス)ミドルウエア「CRIハプティクス」の提供開始などが寄与した。9月通期の見通しは据え置いたが、調査筋からは、最高益を連続更新する見通しが一段と堅固になったとの見方が出ている。

 第3四半期までの累計業績は、売上高が前年同期比13.6%増加したほか、営業利益は同37.6%増加し、純利益は同13.6%増加した。

 触覚(ハプティクス)ミドルウエアの本格化に加え、新規事業として、画質の劣化なく動画データを2分の1以下に圧縮可能なソリューション「CRI DietCoder(ダイエットコーダー)」も本格化した。

 このところVR体感映像などで問題視される「VR酔い」の主な原因としては、映像の粗さとの関係が注目されているようで、目線を移動したときなどに自分が予想する連続性のある映像が出てこない、映像が粗くて眼がついていかない、ことなどが影響しているという。同社の「ダイエットコーダー」は、こうした問題の解決などの点でも評価が高く、近年、需要が高まっている監視カメラの映像処理などにも引き合いが増えているという。

 9月通期の業績見通しは前回予想を据え置き(売上高は前期比17.1%増の14億円、営業利益は同19.9%増の3億2000万円。純利益は同33.1%増の2億1400万円)、連続で過去最高を更新する見通し。

 来期・17年9月期に向けても、海外展開としてソニー<6758>(東1)の中国ゲーム開発サポートプロジェクトのパートナー企業としての展開、ゲーム界の世界的な大ヒット「Call of Duty」などを手がけたレヴェンソン氏を招聘しての欧米における展開拡大や開発コミュニティの醸成推進などに取り組んでおり、積極展開が注目される。

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