【どう見るこの株】セリア、3度目の業績上方修正と増配で株価4000円台回復

■増益転換拡大を背景に連日昨年来高値を更新

 セリア<2782>(東証スタンダード)は、前日5日に55円高の4025円と4営業日続伸して引け、取引時間中には4065円と買われる場面があり連日、昨年来高値を更新した。同社株は、今年1月30日に今2026年3月期第3四半期(2025年4月~12月期、3Q)決算の開示に合わせて、今3月期通期業績の3回目の上方修正と増配を発表しており、期初の減益予想からの増益転換幅が拡大することを手掛かりに買い増勢となった。テクニカル的にも、株価が、4年4カ月ぶりに4000円大台を回復し、2018年1月につけた株式分割権利落ち後高値7390円からその後の2023年11月安値2005円への調整幅の3分の1戻しをクリアしており、次の上値目標として半値戻しの4697円も意識されている。

■既存店売り上げが想定を上回り売上原価、販管費は想定を下回る

 同社の今3月期業績は、第1四半期、第2四半期、第3四半期と決算を発表するたびに上方修正されてきた。今回の3回目は、昨年10月の再上方修正業績より売り上げを44億5000万円、営業利益と経常利益を各24億円、純利益を16億円引き上げ、売り上げ2500億円(前期比5.8%増)、営業利益193億円(同14.6%増)、経常利益195億円(同14.8%増)、純利益130億円(同15.9%増)と見込んでいる。期初に人件費負担増などから減益転換を予想していたが、昨年7月の1回目の上方修正で減益転換率を縮小し、2回目の昨年10月には小幅増益転換し、今回は、この増益転換率を拡大させた。

 100円ショップの既存店売り上げが想定を上回って推移し、売上原価や販売管理費が想定を下回って推移していることが要因となった。この売上原価に関しては、高市早苗首相の「円安ホクホク発言」も加わり為替相場が、2月8日に投開票日を迎える衆議院選挙の結果次第で円安・円高のいずれに振れるか注目されており、政府・日銀による為替介入などで円高・ドル安となった場合は同社の商品調達コストの低減にもつながる可能性もあり、業績押し上げ効果を発揮する。配当は、業績の3回目の上方修正とともに期末配当を期初予想の35円から40円に引き上げ年間配当を75円(前期実績70円)に増配を予定している。

■25日線で下値を確認してスピード調整を終了し再度の上値チャレンジに弾み

 株価は、トランプ関税ショックに巻き込まれてつけた昨年来安値2400円から月次売上高の連続プラス、1回目、2回目、3回目の業績上方修正が続いて25日移動平均線により下値をサポートされた右肩上がりトレンドを続け昨年12月に3675円まで上値を伸ばした。年明け後には高値調整し3455円と下ぶれたが、子供や若い女性にブームとなっている「シール」の関連株の一角として人気化し3980円と上値を追い、いったん25日移動平均線で下値を確認するスピード調整を続け、業績再々上方修正・増配とともに一巡感を強め上値追いに弾みをつけてきた。4年4カ月ぶりに4000円大台に乗せてきたここからは、次の上値フシとして2021年9月高値4370円を意識し、さらに2018年1月高値から2023年11月安値への調整幅の半値戻しの4697円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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