【注目銘柄】スーパツールは連続営業最高益更新見通しで配当利回り妙味増す

注目銘柄

 スーパツール<5990>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現、連続営業最高益更新見通しで、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社は、創業時より作業工具の製造に着手。以来90有余年、「安全性と作業効率の追求」のもと順次新製品を開発、多彩な製品群は国内のあらゆる産業で幅広く販売されているほか、世界十数カ国に輸出している。

 主要事業の金属製品事業では、国内市場において、事業環境の変化に対応した機能的な製品開発を追求した新製品を導入できるよう注力するとともに、既存製品の刷新による新たな価値への転換を進め、収益基盤の強化を進めている。また、都市再開発等のための大規模改修に対応した製品を効果的に投入するため、基礎技術の蓄積を重ね、高機能化と製品力の強化に取り組んでいる。海外市場では、製品の拡販と新規取引先の獲得活動を展開している。環境関連事業においては、太陽光発電分野に注力しているが、省電力化への取り組みへの本格化を受けた顧客満足度の高い受注の拡大を目指している。

 今2017年3月期第1四半期業績実績は、売上高が21億4800万円(前年同期比42.0%減)、営業利益が2億2300万円(同31.8%減)、経常利益が2億0200万円(同33.8%減)、純利益が1億4000万円(同32.4%減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が90億円(前期比16.9%減)、営業利益が10億円(同9.4%増)、経常利益が9億円(同9.2%増)、純利益が5億8000万円(同8.4%増)の連続営業最高益更新を見込んでいる。配当は18円(第2四半期末9円、期末9円)継続を予定している。

 株価は、1月4日の年初来高値458円から4月8日に年初来安値377円と調整。6月24日安値379円と売り直されて下値を確認。その後、モミ合っているが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直る気配となっている。連続営業最高益更新見通しで、今期予想PER7倍台・PBR0.52倍と割安感があるほか、配当利回りは4.5%と利回り妙味も増す。全般底上げムードが高まっており、水準訂正高が期待されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る