【株式市場】円高牽制発言など好感するが日経平均の上値重く新興市場が高い

株式

◆日経平均の前引けは1万6725円36銭(12円13銭安)、TOPIXは1312.81ポイント(0.43ポイント安)、出来高概算(東証1部)は15億4953万株

チャート5 8月30日後場の東京株式市場は、菅義偉官房長官による円高を牽制する発言がロイター通信によって伝えられ、前場は軟調だった日産自動車<7201>(東1)が堅調に転換してジリ高となるなど、一定の効果はあった様子だが、一方でキヤノン<7751>(東1)は軟調に転じて小幅安など、輸出株の値動きには統一性がなかった。日経平均は前場の安値59円64銭安(1万6677円85銭)を割らなかったが上値は重く、小幅反落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は堅調で続伸となった。

 後場は、機関投資家の9月末の仮決算まで残り約1ヵ月となったことなどが意識されて出遅れセクターの非鉄金属や地方銀行株などが動意を強め、芝浦メカトロニクス<6590>(東1)は米国の半導体製造装置のBBレシオ好転など好感されて一段高。タカトリ<6338>(東2)は医療機器の製造販売承認の取得などが好感されて2日連続ストップ高。クリーク・アンド・リバー社<4763>(東2)は明日31日から東証1部に昇格することなどが言われて高値更新。アクセルマーク<3624>(東マ)は事業譲渡益への期待などが言われて6日続伸となり出直りを強め、アエリア<3758>(JQS)は角川ゲームズとの共同事業の第一弾の発表などが好感されて急伸。

 東証1部の出来高概算は15億4953万株(前引けは5億8513万株)、売買代金は1兆6783億円(同6175億円)。1部上場1971銘柄のうち、値上がり銘柄数は778(同772)銘柄、値下がり銘柄数は1029(同1010)銘柄。

 また、東証33業種別指数は16業種(前引けは19業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、非鉄金属、銀行、石油・石炭、輸送用機器、金属製品、などとなっている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る