【業績でみる株価】リヒトラブの17年2月期第2四半期累計は営業黒字化、通期営業利益も増額修正

 事務用品中堅のリヒトラブ<7975>(東2)が10月7日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結業績は営業黒字化し、通期営業利益予想も増額修正した。円高による原価率改善が追い風で、さらに再増額余地がありそうだ。株価は安値圏だが、好業績を評価して出直り展開が期待される。0.3倍近辺の低PBRも評価材料だ。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比2.2%増の49億75百万円、営業利益が2億20百万円の黒字(前年同期は22百万円の赤字)、経常利益が同9.6倍の1億57百万円、純利益が同8.0倍の1億05百万円の大幅増益だった。為替の円高が想定超となり、事務用品事業の原価率改善で営業黒字化した。また営業外費用で為替差損81百万円を計上したため経常利益は計画を下回ったが、営業損益改善によって大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は前回予想(4月8日公表)に対して営業利益を60百万円増額し、売上高が前期比3.7%増の97億円、営業利益が3億円(前期は65百万円の赤字)、経常利益が2億50百万円(同65百万円の赤字)、純利益が1億50百万円(同56百万円の赤字)としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高51.3%、営業利益73.3%、経常利益62.8%、純利益70.0%と高水準である。通期予想に再増額余地がありそうだ。

 株価(16年9月1日付株式併合遡及修正後)は安値圏1500円台でモミ合う形だが、6月の年初来安値1430円を割り込むことなく推移して調整一巡感を強めている。また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を評価して出直り展開が期待される。0.3倍近辺の低PBRも評価材料だ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る