ファンデリーの株価は今期第2四半期が増収増益であったことから高値圏で推移

株式市場 銘柄

■MFDの会員数は前年同期比3万3352人増と順調に増加

 管理栄養士による健康食の宅配を行なうファンデリー<3137>(東マ)の株価は、今期第2四半期が増収増益であったことから高値圏で推移している。

 第2四半期業績は、売上高15億54百万円(前年同期比19.0%増)、営業利益2億47百万円(同38.9%増)、経常利益2億54百万円(同46.6%増)、純利益1億60百万円(同37.9%増)と2ケタ増収大幅増益となった。

 主力のMFD(メディカル・フード・デリバリー)事業の業績は、売上高14億52百万円(同18.8%増)、営業利益3億07百万円(同23.5%増)と順調であった。

 一方のマーケティング事業は、売上高1億02百万円(同21.0%増)、営業利益74百万円(同33.0%増)と2ケタ増収大幅増益。

 同社は、医療機関、調剤薬局に、同社のカタログミ「Mealtime(ミールタイム)」を1万8000カ所に配布し、顧客からの注文に応じて、同社が開発した健康弁当を宅配している。

 MFDの会員数は、2016年3月期第2四半期16万994人であった。今期17年3月期第2四半期は19万4346人と3万3352人増と順調に増えている。
 また、定期コースの会員数は、前期第2四半期6185人に対して、今期第2四半期は7088人と903名増となっている。

 同社が宅配する弁当は、全て栄養士が開発した健康弁当で、顧客の血糖値、血圧等を勘案したうえでのカロリー計算に基づいたレシピであることから健康に不安のある人達に人気があり、年々売上が伸びている。

 今期は、認知症、骨粗鬆症向けの新商品を開発している。また、KDDIを代表団体、同社を傘下団体として、経済産業省公募の実証事業に参加している。来年の3月に結果が出る。結果次第では、同社の業績拡大に貢献するものと予想される。

 今期17年3月期業績予想は、売上高34億66百万円(前期比15.0%増)、営業利益5億67百万円(同13.3%増)、経常利益5億57百万円(同11.4%増)、純利益3億40百万円(同8.8%増)を見込んでいる。

 弁当の宅配事業は他にも沢山あるが、同社のように栄養士による顧客の健康状況をカウンセリングしたうえで、カロリー計算された健康弁当を宅配する事業は他にはないことから、オンリーワン企業といえる。今後の事業拡大が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る