【材料でみる株価】薬王堂は16年12月の既存店売上は3.5%増で21ヶ月連続プラス

 東北地盤にドラッグストアをチェーン展開する薬王堂<3385>(東1)は6日、96円高の2310円と急反発した。1月5日発表した16年12月の既存店売上は21ヶ月連続プラスと好調だ。17年2月期増収増益予想で、さらに増額期待が高まる。株価は16年10月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

 1月5日発表した月次営業速報によると、16年12月度は全店売上高が前年比9.0%増、既存店売上高が3.5%増となった。客数、客単価とも順調だった。既存店売上高は15年4月から21ヶ月連続前年比プラスと好調に推移している。

 17年2月期の連結業績予想は売上高が前期比10.3%増の738億円、営業利益が同12.0%増の29億70百万円、経常利益が同10.4%増の32億18百万円、そして純利益が同8.0%増の19億30百万円としている。第2四半期累計の進捗率が売上高51.0%、営業利益58.0%、経常利益57.5%、純利益59.8%と高水準であり、既存店の好調が牽引して通期増額期待が高まる。

 株価(16年12月1日付で株式3分割)は16年10月の上場来高値2496円から利益確定売りで一旦反落したが、12月の直近安値圏2000円近辺から切り返す動きだ。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整一巡して上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る