野村HDは4%安を下値に持ち直し昨日の16%安から下げ渋る、米投資会社に絡む「多額の損害が生じる可能性」徐々に消化

■米投資会社アルケゴス・キャピタル「追い証」積み増しの観測

野村ホールディングス(野村HD)<8604>(東1)は3月30日、取引開始後の4.0%安(24.4円安の578.6円)を下値に持ち直し、9時30分にかけては2.4%安(14.5円安の588.5円)前後で推移。昨29日の16%安(117.7円安の603.0円)から下げ渋る展開になっている。

 29日朝、「米国子会社において、米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生しました」と開示。続いてクレディ・スイスグループも同様のリスクを開示したと伝えられ、複数の報道が米投資会社アルケゴス・キャピタルとの取引が要因と報じたが、影響は限定的のようだ。

 アルケゴス・キャピタルは追い証の積み増しとレバレッジ率の引き下げ要求を受け、投資ポジションの大幅な整理に追い込まれたもよう。(HC)

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