【業績でみる株価】CKDは06年来の高値水準、17年3月期業績予想を2回目の増額修正

 省力・自動機械の大手メーカーであるCKD<6407>(東1)は、1月27日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が増収増益となり、通期連結業績予想の2回目の増額修正を発表した。株価は15年7月高値を突破して06年来の高値水準だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.7%増の666億83百万円、営業利益が同9.6%増の61億29百万円、経常利益が同11.7%増の62億85百万円、純利益が同17.5%増の44億08百万円だった。

 自動機械部門でジェネリック医薬品向け自動包装システム、車載用・LED照明用基板向け三次元はんだ印刷検査機、環境対応車両向けリチウムイオン電池製造システム、期規模門で半導体製造装置関連が好調に推移した。

 通期の連結業績予想は、売上高を18億円増額して前期比3.8%増の915億円、営業利益を7億円増額して同13.5%増の92億円、経常利益を9億円増額して同14.9%増の93億円、純利益を8億円増額して同19.1%増の65億円とした。半導体関連業界や二次電池製造関連業界向けの好調が牽引する。なお第4四半期の想定為替レートは1米ドル=110円としている。

 株価は15年7月1476円を突破して1月26日の1580円まで上伸した。06年以来の高値水準だ。日足チャートで見ると25日移動平均線、また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。06年4月高値2085円も視野に入りそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る