【業績でみる株価】シグマクシスは17年3月期第2四半期累計大幅増収増益、基調転換して戻り試す

 ビジネス・コンサルティング・サービスのシグマクシス<6088>(東マ)が11月7日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は大幅増収増益だった。通期予想に対する進捗率も順調な水準である。株価は下値固めが完了して基調転換の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比18.2%増の51億56百万円、営業利益が同2.6倍の3億07百万円、経常利益が同2.2倍の2億69百万円、純利益が2億32百万円(前年同期は84百万円の赤字)の大幅増収増益だった。市場環境変化に対応した取り組みも奏功して2桁増収と好調に推移し、積極的な人材採用に伴う人件費増加などを吸収した。

 通期連結業績予想については前回予想(5月6日公表)据え置いて、売上高が前期比2.9%増の97億80百万円、営業利益が同8.0%増の6億20百万円、経常利益が同10.0%増の6億50百万円、純利益が同44.0%増の4億90百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高52.7%、営業利益49.5%、経常利益41.4%、純利益47.4%と概ね順調な水準であり、通期ベースでも好業績が期待される。

 なお10月7日にはSXキャピタルとの資本・業務提携を発表している。AI、フィンテック、ビッグデータ等の先進デジタル領域のベンチャー企業に対する3号ファンドを17年度中に組成する予定だ。

 株価は安値圏500円近辺での下値固めが完了して水準切り上げの動きを強めている。10月28日には809円まで上伸する場面があった。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって基調転換を確認した形だ。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

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