【どう見るこの相場】トランプ米大統領の議会演説が注目点

どう見るこの相場

 今週2月27日~3月3日の日本株は、引き続き為替次第の展開を想定するが、2月28日のトランプ米大統領の議会演説でサプライズが飛び出すかが注目される。

 前週(2月20日~24日)は、米国市場でNYダウが連日で史上最高値を更新する状況下でも、日本株は為替に連動して方向感に欠ける展開となり、週間では結局48円高にとどまった。企業の10~12月期業績発表が一巡して手掛かり材料難となり、トランプ米大統領の通商・為替政策に対する警戒感も強めて、米景気拡大期待の流れに乗れない形だ。

 為替は米FRB(連邦準備制度理事会)の3月利上げ観測が後退し、円売りポジション調整でドル安・円高圧力が優勢のようだ。

 こうした状況を勘案すれば、日本株は引き続き手掛かり材料難で為替次第の展開となりそうだ。ただし2月28日のトランプ米大統領の議会演説が注目されている。ここでポジティブサプライズが飛び出せば、為替も日本株も大きく動く可能性があるだろう。

 ただし米国株は大胆な減税策への期待先行で連日の史上最高値更新の展開だったため、トランプ米大統領の議会演説でサプライズが無ければ米国株が崩れる可能性があり、その場合の為替や日本株への影響が警戒される。そして3月14日~15日開催の米FOMC(連邦公開市場委員会)に向けて、一段と膠着感を強める可能性がありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る