わかもと製薬は年初来の高値を更新、3月決算の見通し修正を好感

株式市場 銘柄

■インバウンド需要一巡するが製造原価の低減など進む

 わかもと製薬<4512>(東1)は28日、大きく上値を追う始まりとなり、10時にかけて7%高の282円(19円高)まで上げて年初来の高値を更新した。27日の取引終了後に2017年3月期の決算見通し(個別)の修正を発表し、経常利益を有価証券売却益などにより従来予想の2.6倍の1.02億円としたことなどが好感されている。

 売上高の見通しはインバウンド需要の一巡などを要因に従来予想を3%引き下げた。しかし、製造原価の低減などが進んだとして営業利益の見通しは従来予想を45%引き上げた。増額後の予想1株利益は2円71銭。元々1株利益の絶対額が低いためPERは超絶な高水準だが、株価は16年9月の230円前後を下値にジリ高基調が続いており、PERで測る銘柄ではないとされる。心理的なメドになりやすい大台として300円乗せをイメージする様子もある。(HC)

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