石油資源開発は石油株安に逆行高、CCS(CO2回収・貯留)関連事業への取組に期待

■米国のCCS事業会社に資本参加、国内でも30年までに圧入実現めざす

 石油資源開発<1662>(東証プライム)は11月2日、5290円(160円高)まで上げた後も5200円(70円高)前後で堅調に売買され、原油相場の下落に逆行高となり、INPEX<1605>(東証プライム)や出光興産<5019>(東証プライム)などが軟調な中でも目立つ相場になっている。CCS/CCUS(CO2の回収・貯留/CO2の回収・有効活用・貯留)の実用化・事業化の検討で独自の展開を行っており、将来的な新事業分野への期待と注目が強いようだ。第2四半期決算の発表は11月10日(14時)を予定している。

 10月20日、「先進国におけるCCS事業検討案件へ参入(米ワイオミング州南西部の鉱区を保有するBSO社へ資本参加)」を発表し、「ガス埋蔵量・CO2貯留可能量評価や、生産井・圧入井、生産施設やパイプラインの設計を含む技術面の検討、ならびに販売戦略を含むビジネス面の検討に携わっていく」とした。CCSを当社のカーボンニュートラル社会実現への貢献項目の一つに位置付けるとともに、2030年までの「JAPEX経営計画2022-2030」では、30年までの国内におけるCO2圧入の実現と、早期の収益貢献、CCS商業案件への参入を目指すことを掲げている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る