ソラストの今3月期第1四半期は医療関連受託事業、介護・保育事業とも好調で増収2桁増益

■積極的にM&Aを推進

 ソラスト<6197>(東1)は4日に、18年3月期第1四半期連結業績を発表した。

 売上高は、医療関連受託事業、介護・保育事業がともに好調に推移し174億27百万円(前年同期比8.6%増)となった。営業利益は、介護・保育事業、医療関連受託事業の増益により9億47百万円(同14.5%増)、経常利益は9億48百万円(同20.6%増)、四半期純利益は6億13百万円(同21.8%増)となり、増収2桁増益だった。

 各事業を見ると、医療関連受託事業では、売上高は132億44百万円(前年同期比5.6%増)。これは生産性改善、クオリティー改善、採用力の強化等が医療機関から評価され、新規契約の受注、既存顧客との取引拡大、派遣売上の増加等に結びつき成長率が上昇した。営業利益は12億69百万円(同15.4%増)。業務全般の生産性向上や増収に伴う売上総利益の増加が寄与した。

 介護・保育事業では、売上高は39億97百万円(同21.4%増)。17年3月期でのM&Aによる介護事業所数の増加が増収に寄与した。また、既存の事業所においても、訪問介護等の在宅系サービスを中心に利用者数が増加した。営業利益は2億47百万円(同3.4%増)。介護事業は、積極的なM&Aに伴うトランザクションコストが増加したものの、生産性向上や増収に伴う売上総利益の増加により吸収し、増益となった。保育事業は、事業拡大に伴う先行投資費用が発生したことで、減益となった。

 なお、17年6月末時点での介護事業の事業所数は17年3月末比で14ヵ所増加し、260ヵ所。保育事業の施設数は17年3月末比で1ヵ所増加し、14ヵ所となった。今後も積極的にM&Aを推進するとしている。

 18年3月期の業績見通しは、売上高は前期比7.0%増の700億3百万円、営業利益は同10.3%増の40億32百万円、経常利益は同10.7%増の40億15百万円、純利益は同6.7%増の26億40百万円としている。

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る