【業績でみる株価】日本M&Aセンターは高値更新の展開、18年3月期1Q大幅増収増益で2Q累計予想を増額修正、通期予想も増額の可能性

 中堅・中小企業を主対象とするM&A仲介会社である日本M&Aセンター<2127>(東1)の18年3月期第1四半期が大幅増収増益となり、第2四半期累計予想を増額修正した。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計予想を増額修正、通期予想も増額の可能性

 7月28日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比49.3%増の64億94百万円、営業利益が58.9%増の36億19百万円、経常利益が59.3%増の36億31百万円、純利益が77.2%増の26億85百万円だった。四半期ベースで過去最高益だった。

 M&A売上高が50.0%増の64億22百万円と大幅伸長した。コンサルタントの増員・戦力化などが奏功し、成約件数が会社数カウント(成功報酬受取先ベース)で46件増加の173件、また取引数カウント(トランザクションベース)で27件増加の91件と好調に推移した。

 第1四半期の好調を受けて7月28日に第2四半期累計予想を増額修正した。売上高は14億57百万円増額して14.5%増の118億円、営業利益は7億円増額して1.7%増の57億円、経常利益は7億円増額して1.1%増の57億円、純利益は7億09百万円増額して5.9%増の40億90百万円とした。

 通期予想は据え置いて、売上高が17年3月期比12.2%増の213億90百万円、営業利益が10.5%増の100億円、経常利益が10.2%増の100億円、純利益が9.5%増の67億63百万円としている。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が30.4%、営業利益が36.2%、経常利益が36.3%、純利益が39.7%と高水準である。四半期業績は変動しやすい特性があるが、通期予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価は高値更新の展開、好業績を評価して上値試す

 株価は高値更新の展開となって8月8日には4755円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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