オリンパスが買い気配でスタート、今期の大幅増益予想と自社株買い・消却を好感

■約1年ぶりに2400円台を回復し出直り強める

 オリンパス<7733>(東証プライム)は5月13日、買い気配で始まり、取引開始後は気配値のまま約1年ぶりに2400円(111円高)台を回復している。前取引日の10日午後に発表した2024年3月期の連結決算(IFRS基準)は営業利益と税引前利益が減益だったが、今期・25年3月期の予想を営業利益は前期比4.1倍とし、税引前利益も同4.8倍とするなど急増の見込みとした上、自己株式の取得(自社株買い)とその取得株式の消却も発表し、好感買いが先行している。

 今期・25年3月期の連結業績予想は、為替前提を1ドル=151円とし、売上高を前期比9.1%増の1兆210億円とし、営業利益は4.1倍の1770億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期に計上したエビデントの譲渡益の反動減があり同50.1%減の1210億円の見込みとした。年間配当金は1株あたり20円(期末配当金は、同20円)を予定する。

 自社株買いは、6000万株(自己株式を除く発行済株式総数の5.15%)、取得総額1000億円を各上限として、2024年5月13日から同年12月31日まで実施。これにより買いつけた全株式を25年1月31日(予定)付で消却するとした。この分だけ株式価値が向上することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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