【業績でみる株価】ビーブレイクシステムズは売られ過ぎ感、クラウドERP主力で18年6月期増収増益予想

 ビーブレイクシステムズ<3986>(東マ)は、クラウドERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)を主力とするシステム開発会社である。18年6月期増収増益予想である。株価は地合い悪化も影響して安値を更新したが、売られ過ぎ感を強めている。

■クラウドERPを主力とするシステム開発会社

 サービス業(労働集約型・プロジェクト型業種に特化)向けのクラウドERP「MA-EYES」を主力とするパッケージ事業、およびJava言語に特化したシステム受託開発等のシステムインテグレーション(SI)事業を展開している。パッケージ事業では独自手法に基づくセミオーダー手法のクラウドERPを強みとしている。

■18年6月期増収増益予想

 18年6月期非連結業績予想は売上高が17年6月期比7.9%増の11億91百万円、営業利益が5.6%増の1億79百万円、経常利益が14.9%増の1億79百万円、純利益が15.0%増の1億25百万円としている。配当予想は1円増配の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は13.2%である。

 セグメント別売上高計画は、パッケージ事業が40.7%増の5億15百万円、SI事業が20.7%減の4億67百万円としている。成長分野と位置付けるパッケージ事業に開発リソースを集中投下し、主要5業種(システム、派遣、広告、インターネット、コンサルティング)のシェア拡大により受注・売上増を目指す。

 第1四半期は売上高が2億84百万円、営業利益が36百万円、経常利益が36百万円、純利益が25百万円だった。前年同期との比較はできないが、第2四半期累計の会社予想に対する進捗率は売上高が50.7%、営業利益が48.0%、経常利益が48.0%、純利益が48.1%と順調である。

 通期会社予想に進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の収益計画であるためネガティブ要因とはならないだろう。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は12月6日に3525円まで急落し、9月安値3685円を割り込んで上場来安値を更新した。地合い悪化も影響したようだ。12月6日の終値は3645円、今期予想PERは約40倍、時価総額は約50億円である。

 日足チャートで見ると4000円近辺でのモミ合いから下放れの形となった。ただし25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  2. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
  3. ■イネの生育を最大4倍に  シャープ<6753>(東証プライム)は3月21日、プラズマクラスター技…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る