【業績でみる株価】レカムは戻り高値圏、18年9月期大幅増収増益・増配予想

 レカム<3323>(JQ)は、中小企業向けにOA機器や自社ブランド光回線サービスなどを販売する情報通信事業を主力として、BPO事業、海外法人事業も展開している。18年9月期大幅増収増益予想、そして増配予想である。株価は戻り高値圏だ。

■OA機器などを販売する情報通信事業が主力

 17年2月持株会社に移行した。また17年7月第三者割当で光通信<9435>に新株予約権を発行して提携関係を強化した。

 中小企業向けにビジネスホン・デジタル複合機・ネットワーク商品・LED照明・OA機器などの販売・設置工事・保守サービスを行う情報通信事業を主力として、記帳代行などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業、および海外法人事業も展開している。

 ストック型収益の光回線サービス、およびLED照明販売や電力小売を行うeco関連事業を強化している。海外法人事業はLED照明中心に中国やASEAN地域に積極展開し、18年9月期には中国で4拠点目、ベトナムで2拠点目の開設を計画している。中期経営計画では目標数値に19年9月期売上高100億円、営業利益10億円、純利益6億80百万円を掲げている。

■18年9月期大幅増収増益予想、そして増配予想

 17年9月期連結業績は、売上高が16年9月期比16.2%増の51億39百万円、営業利益が2.4倍の2億92百万円、経常利益が2.6倍の2億58百万円、純利益が2.6倍の1億40百万円だった。計画をやや下回ったが、利益率の高い海外法人事業が大幅伸長して売上総利益率が2.7ポイント改善し、各利益とも過去最高益を更新して着地した。

 情報通信事業はUTMの売上が牽引して5.6%増収・3.1倍増益、BPO事業は21.5%増収だがコストの為替換算影響で9.8%減益、海外法人事業は上海の営業増員などでLED照明販売が増加して5倍増収・4倍増益だった。

 18年9月期連結業績予想は、売上高が17年9月期比36.2%増の70億円、営業利益が2.1倍の6億円、経常利益が2.2倍の5億70百万円、純利益が2.1倍の3億円としている。配当予想は50銭増配の年間1円50銭(期末一括)としている。

 各事業が伸長して大幅増収増益予想である。情報通信事業は23.1%増収、BPO事業は46.6%増収、海外法人事業はベトナム・ホーチミンへ市の展開も寄与して2.4倍増収の計画である。

■株価は戻り高値圏

 株価は戻り高値圏の110円~120円近辺でモミ合う形だ。12月1日の終値は116円、今期予想連結PERは約23倍、時価総額は約70億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。そして26週移動平均線も接近してきた。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る