【業績でみる株価】トランザスは18年1月期実質増収増益予想

 トランザス<6696>(東マ)はIoT端末・機器装置メーカーである。17年8月東証マザーズに新規上場した。18年1月期は実質増収増益予想である。株価はIPO人気が一巡して水準を切り下げたが、高値から半値水準でほぼ底値圏だろう。

■IoT端末・機器装置メーカー

 IoT機器を製造販売するターミナルソリューション事業として、通信機能を持ったIoT端末や機器装置(ターミナル)の製造販売を行うIoTソリューションサービス、それらを利用したシステム・サービスを提供するIT業務支援サービスを展開している。製品開発から販売まで一気通貫の垂直統合型のビジネスモデルを構築し、中期成長に向けてウェアラブルデバイスも育成している。

■18年1月期実質増収増益予想

 18年3月期連結業績予想は、売上高が12億52百万円、営業利益が2億56百万円、経常利益が2億43百万円、純利益が1億66百万円としている。17年1月期単体業績との比較で実質増収増益予想である。

 第3四半期累計は、売上高が7億15百万円、営業利益が87百万円、経常利益が79百万円、純利益が51百万円だった。前年単体業績との比較で実質増収減益だった。IoTソリューションサービスの売上構成比上昇で製品売上原価が増加した。営業外では上場関連費用を計上した。

 通期予想に対する進捗率は売上高57%、営業利益34%、経常利益33%、純利益31%と低水準だが、受注残高が想定水準のため通期予想を据え置いた。なお端末の納品は第2四半期と第4四半期に偏る傾向があるとしている。

■株価はほぼ底値圏

 株価は11月の戻り高値2740円から反落し、12月18日には2061円まで調整して安値を更新した。IPO後の落ち着きどころを探る時期だが、IPO時の高値3695円の半値水準でほぼ底値圏だろう。12月18日の終値は2084円、今期予想連結PERは約32倍、時価総額は約65億円である。(MM)

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