【材料でみる株価】アールテックウエノ活躍場面本番、好業績、好材料、好人気が揃う

材料でみる株価

 アールテックウエノ<4573>(JQ・売買単位100株)は、2013年秋以来の2000円台に乗せ2095円と値を上げている。材料は、同社が得意とする、未だ満足のゆく治療法がない領域(アンメット・メディカル・ニーズ)の一つである網膜色素変性治療点眼液『ウノプロストン』の第3相臨床試験の結果が近そうだということである。

 網膜色素変性は世界中では5000人に1人といわれ、日本では推定3万人、世界では推定139万人の患者数とみられている。進行すると進行性夜盲と視野狭窄をきたし末期では失明にいたる恐れのある難病。現在、難病に指定される130の疾患の中の一つである。

第2相臨床試験では網膜感度が悪化する患者数を減らす効果がみられているといい、現在、第3相の臨床試験が進められており、まもなく結果が明らかとなる見通し。

オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定されていることで開発助成金の交付、税制面の優遇措置、優先承認審査などのメリットがある。

2015年3月期は18.2%増収、営業利益48.6%増益、1株利益84.3円、配当は5円増配の年30円の見通しで配当利回りは1.43%と好い。

好業績、好材料に加えマーケットでの人気も輸出関連銘柄の動きが鈍くなったときに動く習性のあることから注目度は高い。権利修正で2013年5月に2435円があり、第一目標はこの水準となろうが、人気しだいでは2008年の上場来高値4775円挑戦の動きを強めることになりそうだ。

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