リコーは今通期連結業績予想の下方修正を発表

■2社合わせると約1800億円の減損損失を計上

 リコー<7752>(東1)は23日、今期第4四半期に減損損失を計上する見込みとなり、今通期連結業績予想の下方修正を発表した。

 米国の販売会社Ricoh USA, Inc.は、2008年に買収したIKON Office Solutions, Inc.に係るのれん等の固定資産の減損損失として約1,400億円を計上する見込み。また、その他、2014年に買収した米国のITサービス会社mindSHIFT Technologies, Inc.ほかでも約400億円を計上する見込みとなり、2社合わせると約1800億円の減損損失となる。

 その結果、今期18年3月期通期連結業績予想の売上高は、前回通りの2兆400億円(前期比0.5%増)、営業利益は前回予想を1800億円下回る△1600億円(前期338億80百万円)、経常利益も1800億円下回る△1660億円(同299億55百万円)、純利益は1700億円下回る△1700億円(同34億89百万円)と増収ながら大幅減益で赤字転落となる。

 減損損失を計上した背景には、デジタル化の進展、クラウド、モバイル環境の進展に伴うペーパーレス化が想定以上に進み、北米市場ではオフィスプリンティング事業の競争激化による単価下落が先行していることが挙げられる。

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