【株式市場】日経平均は後場一時軟化するが回復し上げ幅100円台で反発

株式

◆日経平均の終値は2万1159円08銭(127円77銭高)、TOPIXは1704.00ポイント(4.44ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億2442万株

 29日後場の東京株式市場は、日銀による株価指数連動投信などの買い入れが年度内(3月中)は入らないといった予想が聞かれ、日経平均は前引け値(122円66銭高の2万1153円97銭)と同水準で始まったあと値動きが重くなり、14時過ぎには一時35円09銭安(2万996円22銭)まで軟化する場面があった。しかし、キヤノン<7751>(東1)などが早々に堅調転換するなど強い銘柄が少なくなく、日経平均は上げ幅を120円台に広げて反発した。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も高い。

 後場は、業績見通しを増額したクリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)が一段とジリ高になり、ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は国立がんセンターが同社と組んで「あなた専用のがんワクチン」という過日の報道などが言われて急伸。28日に新規上場のアジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東マ・売買単位100株)は上場2日目も初値がつかず、公開価格3000円の5.3倍の1万5870円の買い気配。

◆新規上場の2銘柄は和心が買い気配のまま初値を持ち越す

 29日は2銘柄が新規上場し、アズ企画設計<3490>(JQS・売買単位100株)は13時46分に公開価格2160円の2.2倍の4705円で初値をつけ、高値は5410円、終値は4670円。

 もう1銘柄、和心(わごころ)<9271>(東マ・売買単位100株)は買い気配のまま初値がつかず、大引けは公開価格1700円の2.3倍の3910円の買い気配。

 東証1部の出来高概算は13億2442万株(前引けは5億8728万株)。売買代金は2兆5507億円(同1兆1252億円)。1部上場2079銘柄のうち、値上がり銘柄数は1328(同1175)銘柄、値下がり銘柄数は669(同810)銘柄。

 また、東証33業種別指数は20業種(前引けは17業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、サービス、食料品、水産・農林、その他金融、建設、ガラス・土石、小売り、不動産、電力・ガス、などとなった。(HC)

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