ムゲンエステートは18年12月期増収増益・増配予想、1Q減収減益に対する売り一巡感

株式市場 銘柄

 ムゲンエステート<3299>(東1)は、首都圏中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。18年12月期は増収増益・増配予想である。株価は第1四半期減収減益を嫌気して年初来高値圏から急反落したが、売り一巡感を強めている。

■首都圏中心に中古マンション買取・再販・賃貸を展開

 首都圏1都3県中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。投資用不動産や区分所有マンションが柱である。新たにリースバック事業も開始した。中期経営計画では目標値を20年12月期売上高960億円、経常利益80億円、純利益50億円としている。

 18年4月には不動産特定共同事業法に係る許可申請を行った。事業多様化に向けて当該許可を取得次第、同法に基づく不動産小口化商品の組成・販売・運営管理を開始する予定だ。

■18年12月期1Q減収減益だが、通期増収増益・増配予想

 18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比20.0%増の762億84百万円、営業利益が11.8%増の79億59百万円、経常利益が11.5%増の72億22百万円、純利益が8.5%増の46億39百万円としている。中古不動産売買ニーズが高水準に推移し、投資用不動産販売が成長ドライバーとなって増収増益予想である。配当予想は5円増配の年間30円(期末一括)としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比14.1%減の126億39百万円、営業利益が18.3%減の14億31百万円、経常利益が19.7%減の12億67百万円、純利益が20.3%減の8億37百万円だった。

 投資用不動産は13.8%減収だった。販売件数は前年同期並みだったが、平均販売単価が下落した。居住用不動産販売は20.0%減収だった。平均販売単価は前年同期並みだったが、販売件数が減少した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、不動産販売が主力のため四半期業績は変動しやすい特性がある。第2四半期以降の挽回を期待したい。

■株価は失望売り一巡感

 株価は第1四半期減収減益を嫌気して年初来高値圏1400円近辺から急反落したが、1100円台で売り一巡感を強めている。5月25日の終値は1157円、今期予想連結PERは約6倍、時価総額は約282億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。

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