全国保証は調整一巡期待、19年3月期増収増益予想で2Q累計概ね順調

株式市場 銘柄

 全国保証<7164>(東1)は、金融機関と提携の住宅ローン向けを主力として信用保証事業を展開している。19年3月期増収増益予想で、第2四半期累計は概ね順調だった。株価は年初来安値圏だが、調整一巡して反発を期待したい。

■信用保証事業を展開

 金融機関と提携の住宅ローン向けを主力として信用保証事業を展開している。18年9月末時点の提携金融機関数は18年3月末比6増加の752となった。

■19年3月期増収増益予想で2Q累計概ね順調

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比5.4%増の417億50百万円、営業利益が2.7%増の320億20百万円、経常利益が2.6%増の328億円、純利益が2.5%増の226億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.4%増収で、営業利益が7.1%増益だった。新規保証実行件数は借換需要が低位に推移したため減少したが、ローン保証債務残高が順調に増加して増収増益だった。代位弁済の発生が低位に推移して与信関連費用が想定を下回ったことも寄与した。なお6金融機関と新規契約締結した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高38.9%、営業利益37.4%と低水準の形だが、通期予想は債務保証損失引当金繰入額の大幅増加を見込む保守的な計画である。第2四半期累計の与信関連費用が想定を下回ったことを考慮すれば、通期ベースで好業績が期待される。

■株価は調整一巡期待

 株価は11月21日に3725円まで下押した。軟調展開で年初来安値圏だが、調整一巡して反発を期待したい。11月26日の終値は3790円、今期予想PERは約12倍、時価総額は約2610億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る