【株式市場】材料株など個別物色され日経平均は2日続落だが東証マザーズ指数は高い

株式

◆日経平均は2万593円72銭(29円19銭安)、TOPIXは1547.03ポイント(9.40ポイント安)、出来高概算(東証1部)は11億5088万株

チャート6

 1月23日(水)後場の東京株式市場は、昼頃から日銀の金融政策決定会合(1月22~23日)の結果が伝えられはじめ、現在の政策を維持する一方、物価見通しは「展望リポート」で引き下げたと伝わったため、円安が強まり、日経平均は13時にかけて前場の高値を超えて63円38銭高(2万686円29銭)まで上げる場面があった。ただ、前場強かった三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株が相次いで軟化し、セブン&アイ・HD<3382>(東1)も業界全体の伸び鈍化が言われて軟調。日経平均は大引けにかけて再び軟化し2日続落となった。TOPIXも2日続落。中で、東証マザーズ指数は高く反発した。

 後場は、日本通信<9424>(東1)が格安SIM、格安スマホを取り巻く環境好転への期待や新株予約権の行使進展などが言われて一段と出直りを強め、アピックヤマダ<6300>(東2)は米国が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)幹部に対する姿勢を強めたことを受けて華為製品の排除は「漁夫の利」との見方があり連日大幅高。シャノン<3976>(東マ)は富士通コミュニケーションサービスとの提携が注目されてストップ高。細田工務店<1906>(JQS)は木造住宅の20年の保証期間を最長35年に延長するサービス導入が社会構造に合致とされて出直りを急拡大。

 東証1部の出来高概算は11億5188万株(前引けは5億7245万株)、売買代金は1兆9222億円(同9175億円)。1部上場2127銘柄のうち、値上がり銘柄数は469(同664)銘柄、値下がり銘柄数は1586(同1349)銘柄。

 また、東証33業種別指数は2業種(前引けは9業種)が値上がりし、高い業種は情報・通信、精密機器、のみだった。(HC)

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