カナモトの19年10月期第2四半期は、堅調に推移し、増収増益

 建機レンタルの最大手であるカナモト<9678>(東1)の19年10月期第2四半期は、堅調に推移し、増収増益であった。

 同社は、この5年間で単体では29拠点を新設、M&Aや業務提携によりアライアンスグループの拠点数も157拠点増加させるなど国内営業基盤の拡充を進め、海外事業も7カ国に拠点展開を行うとともに、昨年導入した新システムを活用したレンタル用資産の適正配置と業務の省力化及び効率化による稼働率の向上等、持続可能な成長基盤の構築をグループ一丸となって取り組んでいる。

 今期第2四半期間中は、主力事業である建設関連については、東北の復興需要は減少傾向にあるが、東京五輪関連のインフラ整備や再開発事業など、大型プロジェクトが計画されている大都市圏や、北海道、九州、西日本の災害復旧・復 興工事も本格化しており、全体を通じて建設機械のレンタル需要は底堅く推移した。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高918億56百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益112億66百万円(同2.5%増)、経常利益115億11百万円(同3.2%増)、純利益72億55百万円(同7.7%増)となった。

 建設関連事業の売上高は826億02百万円(同7.6%増)、営業利益は105億50百万円(同1.9%増)。

 その他の事業は、鉄鋼関連、情報通信関連、福祉関連ともに堅調に推移したことから、売上高は92億53百万円(同8.0%増)、営業利益は5億05百万円(同13.7%増)。

 以上のように第2四半期は増収増益と順調に推移していることから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 そこで、進捗率を調べると、売上高52.3%(前期50.7%)、営業利益61.2%(同62.5%)、経常利益61.6%(同62.2%)、純利益60.5%(同56.8%)となっていることから、ほぼ計画通りで推移していると思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る