【新規上場(IPO)銘柄】バルテスは通期計画を上方修正、押し目買い優位に上値を伸ばす

株式市場 IPO 鐘

 バルテス<4442>(東マ)は、5月30日に東京証券取引所マザーズに上場。2004年4月の創業以来、「品質向上のトータルサポート企業」を経営方針に掲げ、ソフトウェアの品質に関わるサービスを提供。ソフトウェアテスト専門会社として、年間1,200件以上(2019年3月期)のプロジェクト実績を誇っている。ソフトウェアテストサービス事業が8割以上を占めているが、近年はモバイル機器の普及に伴い、Web/モバイルアプリ開発サービス、更に、オフショアサービス事業も展開している。
 8月9日大引け後に今20年3月期第1四半期決算と第2四半期・通期業績予想の上方修正を発表した。第1四半期売上高は売上高10億5000万円、営業利益500万円、経常利益300万円、最終損益は400万円の赤字に着地。ソフトウェアテストサービス事業で、同社のテストサービスに対する信頼が主に既存顧客との取引拡大に繋がった。

 今20年3月期業績予想は、売上高が従来予想の38億8400万円(前期比18.5%増)から44億9600万円(同37.1%増)、営業利益が同2億1700万円(同15.5%増)から2億7700万円(同47.4%増)、経常利益が同2億1800万円(同17.0%増)から2億7700万円(同48.4%増)、純利益が同1億5300万円(同3.5%増)から1億9100万円(同31.3%増)になる見通し。特に既存顧客からの強い引き合いを背景に、売上高が当初の計画を大きく上回って着地しており、第2四半期累計期間以降においても同様の状況が継続する見込み。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、6月4日につけた上場来の高値2250円から8月6日につけた上場来の安値1271円まで調整。8月9日大引け後に今20年3月期第2四半期・通期業績予想の上方修正を発表したことを好感し、16日高値1770円と上昇している。1800円どころには戻り待ちの売りが控えているが、足元の業績は当初計画を上回り好調に推移しており、押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■パウエル議長「金融政策を調整する時が来た」  パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、「金…
  2. ■7年の歴史に幕、オフライン版の配信も予定  任天堂<7974>(東証プライム)は8月22日、スマ…
  3. 【プロパティマネジメント業界で働く274名へ調査】  インフォマート<2492>(東証プライム)は…
2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■地政学リスクに備え、関連セクターへの投資検討が急務に  中東情勢の緊迫化に伴う株式市場の反応を分…
  2. ■日経平均の急反発、「遠い戦争」楽観論に疑問符  株式市場はフライング好きであり、今回のイラン・イ…
  3. どう見るこの相場
    ■中東危機で株式市場にフライング、楽観視に警鐘  株式市場は、つくづくフライング好きである。過日9…
  4. ■割安な株価と高配当で注目集める超大型IPO、民営化銘柄への波及効果も  新内閣発足と総選挙に合わ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る