レノバの第2四半期決算の発表と共に、通期業績予想を上方修正

■化石燃料から再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが進展

 再生エネルギー発電と開発・運営のレノバ<9519>(東1)は1日、第2四半期決算の発表と共に、通期業績予想を上方修正した。

 2020年以降の温暖化対策の国際枠組みについての合意を契機とし、各国政府や金融業界の脱炭素化に向けたグローバルでの取り組みが加速し、化石燃料から再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが進展していて、同社の事業環境は追い風となっている。

 そのような状況の中、運転開始済みの大規模太陽光発電所の発電量が順調に推移した。また、秋田県秋田市でバイオマス発電事業を行っている連結子会社ユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社の発電量も順調に推移している。

 「再生可能エネルギー開発・運営事業」は、建設着工済み又は運転開始済みの発電所SPCからの定常的な運営管理報酬及び配当・匿名組合分配益を受け取っている。また、2019年3月期に着工した、徳島県 徳島市における出力74.8MWの大型バイオマス発電所に関し、着工後の一定のマイルストーンを達成したことから、2019年8月に第2回目(最終回)の共同スポンサーからの事業開発報酬を計上している。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高88億60百万円(前年同期比33.1%増)、EBITDA49億38百万円(同44.5%増)、営業利益32億58百万円(同67.8%増)、経常利益20億72百万円(同77.7%増)、純利益14億75百万円(同357.4%増)となった。

 また、通期連結業績予想が当初予想を上回る見込みとなったことから、上方修正となった。

 20年3月期通期連結業績予想の売上高は前回予想より17億円上回る192億円(前回予想比9.7%増)、EBITDAは14億円上回る108億円(同14.9%増)、営業利益は10億円上回る67億円(同17.5%増)、経常利益は8億円上回る41億円(同24.2%増)、純利益は12億円上回る33億円(同57.1%増)となる見込み。

 前期比では、売上高36.2%増、EBITDA36.8%増、営業利益33.3%増、経常利益18.5%増、純利益98.9%増となる。

 上方修正の理由としては合同会社石巻ひばり野バイオマスエナジーからの事業開発報酬を計画より早く、今期に見込むこととなったこと等と、再生可能エネルギー発電事業における売電が好調であることを挙げている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る