【引け後のリリース】ガンホーがソフトバンクの子会社から持ち分会社に

引け後のリリース

■ソフトバンクから自社株買いを行い、よりスピーディな意思決定体制を

 ソフトバンク<9984>(東1)とその子会社ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>(JQS)は28日の大引け後、ガンホー・オンラインが自己株式の取得(自社株買い)をTOB(公開買い付け)方式で行ない、ソフトバンクが保有する株式の一部を買い取ると発表した。買い付け期間は30日から6月1日。これにより、ガンホー・オンラインはソフトバンクの子会社ではなくなり持ち分法適用会社になる。ソフトバンク模糊の買い付けに賛同の方針を発表した。

 発表によると、ガンホー・オンラインはソフトバンクとの間で、ガンホー・オンラインの経営の自由度を高め、よりスピーディな意思決定と実行を行う体制を整えることなどを目的に協議を行ってきた。

 なお、28日現在、ソフトバンクの連結子会社であるソフトバンクモバイルはガンホー・オンラインの普通株式を7340万株(保有割合6.37%)保有している。ガンホー・オンラインがこの公開買付けにより応募株式の全部の買い付け等を行った場合、この公開買付け後のソフトバンクが保有することとなる株式数は、ソフトバンクモバイルが28日現在保有するガンホー・オンラインの普通株式数との合計で2億7260万4800株(保有割合23.66%)になり、議決権数では合計で272万6048個(この公開買付けの決済完了直後における当社の総株主の議決権数である952万3946個に対する割合28.62%)になる。

 また、28日の取引終了後に第1四半期決算を発表し、売上高は前年同期比10.6%減、純利益は同11.3%減となった(通期予想は未公表)。開発中だった任天堂<7974>(東1)の「3DS」向け「パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)」を4月29日に日本国内で発売する予定であるほか、海外では任天堂から5月中に韓国、欧州、北米の順で発売を予定しているとした。

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)の株価は2015年2月の388円を下値に回復基調となり、3月末に479円まで上げて28日は451円となった。

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