【特集】2月7日から約1カ月ぶりに再開されるIPOの類似関連銘柄に注目

新規上場 IPO

■本筋のカタリスト(変動誘発材料)は?

特集

 2月相場はどうか?一つのカタリスト(変動誘発材料)としては、世界的なパンデミック(感染爆発)懸念のある新型肺炎の感染拡大が、いつピークアウトするかがポイントとなる。しかし、本筋のカタリストは、今週から本格スタートするハイテク株や景気敏感株などの主力株の3月期決算会社の第3四半期(3Q)の業績動向だろう。

 3Q決算が、業績回復を示唆したり、業績の上方修正につながるなど市場コンセンサスを上回れば、主力株が息を吹き返し相場をリードすることになる。ただ、この先陣を切った日本電産<6594>(東1)が、業績を再下方修正して株価が急落してしまった。このことは、仮に主力株相場があるとしても、業績好調組を買い、不調組を売る選別物色にとどまることを示唆しているとすれば、それこそまた平幕銘柄に活躍場面が巡ってくることも想定される。

 ではその場合、どのような平幕銘柄が大番狂わせを演じるか?大相撲の初場所と同様にどのようか平幕銘柄にもチャンスはあるはずで、全方位の銘柄ウオッチが欠かせない。そのなかで当特集では、2月7日から約1カ月ぶりに再開される新規株式公開(IPO)の類似関連株をマークすることとした。

■IPO関連では2月上場のジモティー・AHCグループの同業他社から

 2月7日に再開されるIPOは、現在のところ3銘柄である。ジモティー<7082>(東マ)コーユーレンティア<7081>(JQS)AHCグループ<7083>(東マ)である。従来、IPO株が人気化する場合は、既上場の類似会社は、このIPO株に乗り換えるために売られるのがセオリーとなっていたが、このところこうした動きは目立たなくなっている。ということは、IPO株の類似会社や関連銘柄が買い進まれる可能性もあるということになり、ジモティーとAHCグループの2銘柄の類似銘柄に照準を絞りたい。

 ジモティーは、地域の情報を発信するクラシファイドサイト「ジモティー」を運営しており、まず関連株として浮上するのは大株主に名を連ね保有株式も売却するオプトホールディング<2389>(東1)NTTドコモ<9437>(東1)ジャパンベストレスキューシステム<2453>(東1)である。次いで同業態のネット広告関連のインタースペース<2122>(東マ)フルスピード<2159>(東2)アドウェイズ<2489>(東マ)バリューコマース<2491>(東1)セプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)サイバーエージェント<4751>(東1)、さらに地方自治体の行政情報誌発行のサイネックス<2376>(東1)、地域密着型の情報誌・紙発行の中広<2139>(東1)地域新聞社<2164>(JQG)タウンニュース社<2481>(JQS)ぱど<4833>(JQG)まで光が当たる展開も想定させる。

 障害者福祉事業を主力とするAHCグループ関連では、同業他社のエスプール<2471>(東1)LITALICO<6187>(東1)ウェルビー<6556>(東マ)、AHCグループの役員がワタミ<7522>(東1)出身者が多いことからワタミを含めて4銘柄の株価を刺激しそうだ。

【関連記事情報】
【どう見るこの相場】2月相場はハイテク・景気敏感株などの3Q業績動向がポイント
【特集】意外な業績好調銘柄とコロナウイルス関連に上乗せの花粉症関連銘柄をマーク

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る