お金は貪欲な上にすごく臆病である=犬丸正寛の相場格言

■お金は貪欲な上にすごく臆病である

 主婦は10円安いと2キロメートは平気で歩き、グローバルマネーはコンマ数パーセントの有利な金融商品を求めて世界を駆け巡るといわれる。給料アップが期待できない現状ではスーパーの安売りチラシチェックは主婦の大切な日課のようだ。ましてや、数100億円規模のグローバルマネーにとっては目配りということでは主婦以上だろう。

 しかし、その一方で、マネーは極めて臆病である。個人同士でも、返してくれない心配のある人には貸さない。ましてや、デフォルト危機や政治・経済不安の国からはグローバルマネーは一目散に逃げ出す。今のイギリスやEUからマネーが逃げ出すのは当然だろう。

 日本は超低金利だが比較的安全ということで消去法的発想で円高傾向、しかも、アメリカの利上げが遠のいていることからドル安に振れ、円高に拍車をかけている。預金、債券、金、通貨、株、商品、不動産など、どこに向かうか、マネーの動きは目まぐるしい。ただ、個人は無理をして投資する必要はなく、分からないときはタンス預金にかぎるという気持ちもわからないではない。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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