クリーク・アンド・リバー社は9日引け後、20年4月期決算、21年4月期業績予想と共に自社株買いを発表

◇20年4月期は各セグメントとも好調に推移したことで、過去最高益更新を達成

 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は9日引け後、20年4月期決算、21年4月期業績予想と共に自社株買いを発表した。

 20年4月期連結業績は、各セグメントとも好調に推移したことで、過去最高益更新を達成した。

 売上高は329億46百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益20億83百万円(同32.0%増)、経常利益21億03百万円(同32.7%増)、純利益13億59百万円(同40.2%増)と2桁増収大幅増益となった。

 セグメント別の業績は、クリエイティブ分野(日本)は、売上高245億44百万円(同10.6%増)、セグメント利益(営業利益)13億14百万円(同22.6%増)と2桁増収増益。

 医療分野は、全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に、医師へのニーズは引き続き高く、人員の効果的な配置やグループ連携を進めたこと等により、医師の紹介事業を更に拡大するための広告宣伝費の積極的な投下や、新たな収益基盤構築に向けた新規事業投資を吸収し、業績は前年同期を上回って順調に推移した。 これらの結果、医療分野は売上高40億66百万円(同9.6%増)、セグメント利益7億40百万円(同38.8%増)と増収大幅増益であった。

 会計・法曹分野も、専門的な能力を有するプロフェッショナルへのニーズは堅調で、あったことから、売上高21億13百万円(同8.4%増)、セグメント利益2億32百万円(同59.2%増)と増収大幅増益。

 その他の事業は、売上高は、IT分野におけるエージェンシー事業が伸長したこと等により前年同期を大きく上回った。一方で利益面は、AI等の新たな市場への取り組みを強化したこと等に伴う先行投資及び、連結子会社CREEK & RIVER KOREA Co., Ltd.におけるゲームのグローバル配信が大幅に遅れたこと等により、前年同期を下回った。 これらの結果、その他の事業は売上高22億22百万円(同29.9%増)、セグメント利益△1億98百万円(前年同期は△1億82百万円)と大幅増収ながら赤字となった。

 今期業績予想については、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、次期の業績に与える影響については、現時点では数値化することが極めて困難であるため、業績予想には織り込んでいない。

 ちなみに、今期21年4月期連結業績予想は、売上高400億円(前期比21.4%増)、営業利益26億円(同24.8%増)、経常利益26億円(同23.6%増)、純利益16億円(同17.7%増)と2桁増収増益を見込んでいる。

 また、同日、自社株買いも発表した。取得株式の総数は80万株(上限)、取得価額の総額は5億円(上限)、取得期間は4月10日から8月31日までとする。

 なお、取得株式の総数80万株の発行済み株式総数に対する割合は3.5%となる。

 株価は、コロナウイルスの影響で、好業績にもかかわらず最安値圏で推移している。今後の見直しに期待したい。

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