エイトレッドが3月通期の業績見通しを増額修正、第3四半期の営業利益79%増など好調で

■ワークフローソフト、クラウドサービスとも導入企業数が順調に推移

エイトレッド<3969>(東マ)が1月24日の取引終了後に発表した2019年3月期・第3四半期決算(2018年4月1日~12月31日累計)は、営業利益が前年同期比79.9%増の3.76億円となるなど、売上高も含めて大幅な増収増益となった。これを受け、3月通期の見通しを全体に増額修正した(後段参照)。

 同社はクラウドサービス、およびワークフローソフトウェア開発などを展開する。この期は、市場優位性を確保するためのワークフローソフトウェアの機能強化や、急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向け、他企業と事業提携を行うなど、クラウドビジネスの拡大に注力した。

 これらの取り組みにより、パッケージソフトは導入企業数が順調に推移し、クラウドサービスもハンズオンセミナーや無料トライアルの実施などにより、新規導入企業数が順調に推移し、第3四半期までの累計売上高は前年同期比31.0%増の10.24億円となり、営業利益は同79.9%増加、純利益は同78.8%増の2.44億円となった。

◆中・大規模企業向けのワークフローパッケージ「AgileWorks」など想定以上に拡大

 第3四半期末の資産合計は22.7億円となり、前年同期比2.6億円増加した。これは、主に現金および預金が2.8億円増加したことなどによる。

 こうした推移を受けて、3月通期の見通しを全体に増額修正した。通期の売上高については、従来予想を6.3%増額して13.40億円の見込み(前期比では21.0%の増加)とした。ワークフローソフトウェア市場、およびクラウドサービス市場の需要拡大を背景に、中・大規模企業向けのワークフローパッケージ「AgileWorks」などの販売が想定以上に拡大する見通しになった上、クラウドサービスも堅調に推移すると見込まれるため。また、各利益も売上高の増加にともない従来予想を上回る見込みとなり、営業利益は同じく16.3%増額して4.41億円の見込み(同36.0%の増加)とし、純利益も同15.5%増額して2.76億円の見込み(同23.8%の増加)とした。増額後の予想1株利益は40円33銭。(HC) 

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