日本エンタープライズの2020年5月期連結業績は法人向け・一般向けとも順調で営業利益が13%増加

■新型コロナの影響は感染拡大後もキャンセルなど少なく

日本エンタープライズ<4829>(東1)の前期・2020年5月期の連結業績は、売上高が35.88億円(前期比5.1%増)となり、営業利益は2.72億円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は法人税調整額の寄与もあり1.80億円(同84.3%増)となった。

■一般けコンテンツサービスには「巣ごもり消費」の効果も

 新型コロナウイルス感染症の影響については、感染拡大後も、法人向けソリューション事業などでキャンセルなどが少なく、一般消費者向けのコンテンツサービスでは「巣ごもり消費」の需要が補う格好になり、総じて軽微だった。

■今期の配当は1株につき2円50銭(50銭増)を予定

 今期・21年5月期は、<クリエーション事業>では、一般消費者向けの「コンテンツサービス」で『AppStore』や『GooglePlay』などの通信キャリア以外が運営するプラットフォームでの利用促進、新タイトル投入を進めた成果が前期から出ており、これを推進しながらサービス展開を進めていく。

 また、法人向けの「ビジネスサポートサービス」では、キッティング支援業務が拡大し、前期は過去最高の売り上げを記録した。これをはじめ、調達支援、教育支援の他、交通情報サービス、音声テクノロジーサービス、『いなせり』等のエスクローサービス等を積極的に推進していく。

 <ソリューション事業>では、主事業の法人向けシステム開発・運用サービスで、5GやDXを背景とした、AI、IoT、セキュリティ関連システムなどのIT投資需要に積極的に対応し、クリエーション事業で培ったノウハウを活かし、新しい価値を提案する。一方で、次なる事業の柱を創造するべく、デバイス周辺サービスの拡大などに取り組む。新型コロナ対策商材も拡販する。

 21年5月期の連結業績予想は、売上高が40億円(20年5月期比11.5%増)、営業利益は3.40億円(同24.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2.0億円(同11.0%増)、1株利益は4円98銭の見込みとした。配当(期末一括)は1株につき2円50銭(50銭増)を予定するとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■新エネルギーマネジメントシステムで約10%の省エネ運行を実現  三菱重工業<7011>(東証プラ…
  2. 生成AI
    ■日本のAI競争力強化と社会実装加速を目指す国家戦略  経済産業省は、生成AIの社会実装を強力に推…
  3. ■円安と生産コスト上昇が直撃、値上げ難で経営圧迫  ステーキ店の経営悪化が鮮明になっている。帝国デ…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  2. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  3. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  4. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…
  5. ■トランプ相場圏外から「コメ」が主役へ!備蓄米争奪戦が炙り出す新テーマ株  今週の当コラムは、「ト…
  6. ■「備蓄米」争奪戦の裏で石破内閣の命運を握るコメ価格高騰  まさに「令和の米騒動」である。江戸時代…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る