マーケットエンタープライズの6月決算は売上高が30%増加し純利益とともに最高を更新、ネット型リユースなど順調

(決算速報)

■「おいくら」の自治体との連携数は263自治体(前期比121自治体の増加)に

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)の2025年6月期・連結決算は、ネット型リユース事業は順調に伸⾧し、またモバイル通信事業が大きく収入をけん引した結果、売上高が247億71百万円(前年同期比30.3%増)となり、売上総利益とともに過去最高を更新した。利益面では、販管費率の大幅な改善も加わり、営業利益は6億25百万円(同109.4%増)となり、営業外でのデリバティブ解約益もあり、当期純利益は4億84百万円(前年同期は4億76百万円の損失)と過去最高を更新した。

 この期は、中期計画にのっとり、主に個人向けリユース分野の成長を推進し、拡大を続けるリユース市場におけるプレゼンス確立を目指し、モバイル事業も計画を上回る推移となった。「おいくら」は、リユースプラットフォームとしての中長期的な収益基盤拡充に向けたシステムバージョンアップや官民協働でのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削減及び環境負荷軽減)に向けた地方自治体との連携を推進し、その連携数は263自治体(前期比121自治体の増加)となり、人口カバー率(日本の総人口に占める連携自治体の人口合計)は42.6%となった。もう一つの成長の軸と位置付けていたマシナリー(中古農機具)分野は、海上輸送等の問題から海外販売の動向が安定せず伸び悩んだ。

 今期・26年6月期の連結業績予想は、売上高300億円(前期比21.1%増)、営業利益11億円(同75.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億50百万円(同34.1%増)を見込む。これまでに取組んできた業務への生成AIの導入をはじめ各種生産性向上策が奏功し、投資フェーズから回収フェーズへの移行を着実なものとしている。ネット型リユース事業は、高額商材の取扱高の拡大等により引き続き順調な業容拡大を見込んでいる。モバイル通信事業については、通期では引き続き好調を維持すると見込んでいる。営業利益の増加および経常利益の安定化により、最終利益ベースでも黒字幅の拡大を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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